シェアファームスタジオ
「ひと」と「こと」が育つ畑の中のスタートアップスタジオ。
笑顔の転換点が生まれ、育み、世に放つ。
野菜を育てるだけじゃない、なんでもしていい畑とスタジオ。
畑には、泥んこになれるレンコン池やハーブと野菜のスパイラルファーム、車イスの人でも土をいじれるレイズドベッドなど、老若男女が集い、なんでも試せる実験畑。
スタジオでは、「幸せ」を生み出す事業やプロジェクトが生まれる。わたしたちは、ひとびとが「幸せ」になることしかやらない。
「シェアファームスタジオがある地域は幸福感が高いよね」
地域のひとたちからそのようにささやかれる畑を、私たちは目指しています。


いまはまだ「概念」でしかありません。
しかし、都市近郊農業の業界には「2022年問題」と呼ばれるものがあります。
それは、生産緑地(都市農地)という特殊な農地の30年間にも及ぶ契約が2022年に切れ、更新するか解約するかという選択を迫られていることを指しています。
※1これは単に国と地主だけの問題ではないと思っています。
私が育った埼玉県越谷市にも生産緑地があり、小さなころから無意識にまちなかに畑がある風景に馴染みがありました。
虫取りをしたり、ザリガニを釣ったり、いろいろな遊びをしてきたことを思い出します。
そのちょっとした自然が失われてしまうかもしれない状況は、大きな喪失感を覚えます。
2022年の来たる日に向けて、まちなかの畑(=野菜を育てる場所)をアップデートして、ひととことを育て幸せが生まれる場所をつくりたい。
※1 生産緑地とは、都市近郊において、道路や公園など公共利用する可能性のある土地を、国が地主と1991年に30年間の契約を交わして「農地」として維持している、ちょっと特殊な農地です。
生産緑地に指定されると、通常の宅地の1/1000の税金で良い反面、農地として維持するために、営農し続けなければいけないというルールがあります。
契約で決まっている30年間が2022年10月に満了するタイミングで、さらに10年間の契約を継続するか宅地に変更するかの選択を迫られています。